2022-06-15

木製印章ケースのこと Vol.2オリジナル木製印章ケースへの想い

こんにちは!

前回、愛知県瀬戸市の

トリックフォアトリートさんの

工房にお邪魔して、

スミレ堂の印章ケースの製作について

コラムでも一部お伝えしました。

今回は、その、

印章ケースが生まれるに至った

想いを、書かせていただきます。

スミレ堂は、

愛知県名古屋市西区にある、

私の父が二代目印章彫刻士で代表として

印章専門店「古橋三栄堂」が

2017年からはじめた、

giftラインです。

 

皆さん、ご家族から

印章を贈られた経験はありますか?

そう、日本では古くから、

名を受け継ぐ子孫に、

分身となる印章を、

親から子へ、

祖母、祖父から孫へ、

印章を贈る文化があります。

 

特に、お子様の誕生の際に、

赤ちゃんはんこを

出産祝いとして贈る方も多いです。

私も、友人に赤ちゃんが

誕生した際には、印章彫刻士の父に

手彫り印章を作ってもらい、

出産祝いで贈っていました。

子供の名前が印章となり、

カタチになることに、

とても感激してくれたことが

うれしくて。

 

ですが、印章って、

ケースが長きにわたって進化がなく、

いわゆるがま口の定番のもの。

なんだか贈り物としては

古典的な見た目で

華やかさは劣る…

と思っていました。

持ち運びに困らないし、

使い勝手も悪くなく、

進化する必要はないものかも

しれません。

 

ですが、

「デザイン」

ということにおいては、

まだまだ発展の可能性が

あるのではと思いました。

 

そこで、

私自身が

「友人に心から贈りたい、

一生ものの印章と共に、

末永く愛してもらえるような

印章ケースを

製作してみたい。」

「印章ケースも、

使う人の

ライフスタイルを

感じられて、

自分らしさを表現できる・・

お気に入りのアクセサリーのように

楽しんでもらいたい。」

「デザインが織りなす可能性で、

手彫り印章を次の時代にも

伝えていきたい。」

 

そんな想いで、

ケースの開発から

スミレ堂のものづくりが

はじまりました。

トリックフォアトリートの

竹本さんに、そんな想いを、

当時はうまく言葉に

できなくて、

上手にお伝えできていなかったかも

しれません。

ですが、竹本さんの作る

家具への想い、

「100年経っても美しい家具」

という想いと共鳴しあい、

試作を何度も重ねてくださり、

一年ほどかかりましたが、

家具同様、

本物の無垢の素材を使い、

手間を惜しまず丁寧に、

デザインから製作まで、

一貫してひとりで製作。

 

 

シンプルで機能的な、

ロングライフデザインの

オリジナル木製印章ケースが誕生しました。

スミレ堂の

オリジナル木製印章ケースは、

無垢の木の経年劣化により

アンティークのような

落ち着いた色合いへと

なっていく変化も美しい。

次の世代へと受け継がれ、

末永く愛用していただけたら。

時代を超えて

愛されますように…

 

私たちは

そんな姿を思い浮かべながら、

日々製作に励んでおります。

 

 

 

 

text/

スミレ堂director

増田彩

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